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1)沈殿槽
構造は、2・117図に示す如く縦長の円筒形の内側に仕切り板を設け、上部から入る燃料は矢印の如く仕切り板の下側を通り上部の出口に抜けるようになっている。
燃料が仕切り板の下側を迂回して流れる間に、比重の大きな水分やゴミなどが沈殿して下部に溜まるようになっており、溜った水やゴミは時々コックを開き排出してやらねばならない。
沈殿槽を選定する場合は、充分な容量のものを選ばなければ、内部の流速が早くなり、水分やゴミが沈殿するひまもなく、そのまま出口に流れてしまう恐れがあり、沈殿槽の役目を果たさなくなるので可能な限り容量を大きくして流速を落としてやる必要がある。

 

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2・117図沈殿槽

2)池水分離器直接噴射式機関は、燃料噴射弁の噴孔が小さく、燃料中に含まれるゴミや水分を嫌うため、殆どの機関には池水分離器が沈殿槽の後に取り付けられている。
構造は2・118図に示すように内部に特殊なエレメントが入っており、燃料が通過するときに水分やゴミなどの不純物を遮断して底部に沈殿させるようになっており、下部に堆積する不純物は時々コックを開いて排出する。池水分離器は大形の排出コックを設けた一種の燃料こし器で有り、内部のエレメントは一定期間使用すると効果が低下する

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2・118図池水分離器

 

 

 

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